『少年』1958年(昭和33年)8月号

少年

 1951年4月号から1952年3月号まで連載された「アトム大使」に続いて、1952年4月号からは登場人物のひとりとして出ていたロボット少年アトムを主人公にして、『鉄腕アトム』の連載が開始された。作品は1968年3月号の 『少年』休刊まで続き、その間『少年』の看板漫画として読者の支持を得た。また、横山光輝は1956年7月号から「鉄人28号」の連載を開始。連載は1966年5月号まで続いた。「鉄腕アトム」と「鉄人28号」の二大ロボット漫画の人気は長期に渡って続き、『少年』が『少年画報』に代わって少年誌最強の月刊誌に輝くことに貢献した。本誌には少年漫画雑誌の黄金期を支えた、武内つなよし、益子かつみ、うしおそうじ、堀江卓、寺田ヒロオなどの漫画作品のほか、挿絵画家としてデビュー後漫画家に転身し、「チャンピオン太」(梶原一騎:作)「宇宙エース」「少年忍者部隊月光」などの人気作を発表した吉田竜夫の絵物語「にっこり剣四郎」の掲載がある。

鉄人28号
山彦小太郎
鉄腕アトム
天狗天助
とびだせ鉄平
光線ロボット

横山光輝
武内つなよし
手塚治虫
福田三郎
高野よしてる
絵 小松崎茂
作 亀山竜樹

一番星之助
がんばれガン太
にっこり剣四郎
どんぐり天狗
はやぶさ名探偵
夜光人間

益子かつみ
太田じろう
吉田竜夫
うしおそうじ
金田光二
作 江戸川乱歩
絵 岩井泰三

鉄人28号 横山光輝 8頁+別冊

山彦小太郎 武内つなよし 8頁

鉄腕アトム 手塚治虫 15頁

天狗天助 福田三郎 7頁

とびだせ鉄平 高野よしてる 8頁

光線ロボット 亀山竜樹 絵・小松崎茂

夜光人間 江戸川乱歩 絵・岩井泰三

一番星之助 益子かつみ 7頁

にっこり剣四郎 吉田竜夫 8頁
吉田竜夫・・・1932年、京都府に生まれる。戦後、紙芝居に携わったのち上京。挿絵画家の仕事を経て漫画家に転身。55年『冒険王』の「鉄腕力也」(梶原一騎:作)でデビュー。62年、弟の漫画家・九里一平らと竜の子プロを設立、漫画のほかにアニメーション制作をめざす。漫画の代表作としては「チャンピオン太」「ハリス無段」(いずれも梶原一騎:作)、「宇宙エース」「スーパージャイアンツ」「少年忍者部隊月光」のほかに、テレビアニメの「ハクション大魔王」「科学忍者隊ガッチャマン」「ヤッターマン」、「タイムボカン」シリーズなどをつくった。テレビアニメ版も人気を博した「昆虫物語みなしごハッチ」で72年、第17回小学館漫画賞を受賞。77年没。

がんばれガン太 太田じろう 7頁

海底の黄金 はやぶさ名探偵 金田光二 8頁

9月号新連載予告 スーパー万兵衛 つのだじろう
9月号新連載 ロボットくん まえたにこれみつ

どんぐり天狗 うしおそうじ 8頁