『少年画報』1960年(昭和35年)10月号

少年画報

新連載 Xマン
まぼろし探偵
ビリーパック
天馬天平
白馬童子
赤胴鈴之助
新連載 スーパーヒューリー
快傑鷹の羽

桑田次郎
桑田次郎
河島光広
堀江卓
南村喬
武内つなよし
伊東章夫
矢野ひろし

笛吹童子
お笑い一心太助
スーパーマン
5郎10郎
時代小説 あばれ剣法
まんが寄席
新連載 犯人はあいつだ
月影剣士

益子かつみ
福田三郎
吉田竜夫
下山長平
え:石原豪人

山口よしひろ
植木金矢

新連載「Xマン」折込み口絵
新連載全16頁 Xマン 桑田次郎
まぼろし探偵 桑田次郎 8頁+別冊 ラジオ東京ほか全国で放送中 フジテレビで放送中
57年3月号(当初は「少年探偵王」)〜61年12月号
少画新聞社の少年記者・富士進は、仲間の十郎と一緒に難事件を追っかけている。難局になると、赤い帽子に黒い目隠しマスク、黄色いマフラーといういでたちのまぼろし探偵がバイクに乗って現れ、拳銃の扱いも鮮やかに、事件解決に力を貸す。その正体は、警視庁の鬼警部である父親すら知らない、少年・進が姿を変えての活躍だった。事件を追う記者で秘密探偵という、冒険好きの少年にとってのあこがれの職種一人二役でこなすスーパーヒーローが少年だったところも、読者に痛快な読後感をあたえた。
ビリーパック 河島光広 8頁+別冊
54年10月号〜62年10月号
アメリカ人を父に、日本人を母にもつ少年探偵ビリー・パックが麻薬の密輸団などの悪を相手に大活躍する。ハンチングにトレンチコートというファッションとスピーディなアクションが子どもたちの評判となり、武内つなよしの「赤胴鈴之助」と人気を二分、ラジオやテレビで放送された。また、日米親善というテーマから、日本の人気児童漫画として、アメリカのCBSネットワークで全米に紹介された。61年3月、著者の急死により、途中から手伝っていた矢島利一が続筆した。
天馬天兵 堀江卓 8頁+別冊 フジテレビほか全国で放送中 
57年6月号〜59年7月号 60年5月号〜61年3月号
江戸時代、長崎で蘭学を学んだ天馬天兵が、悪人相手に鞭をふるって活躍するアクション時代劇。油田の地図をめぐる争いではまだおとなしいものだが、長州藩の財宝を狙う怪盗龍騎隊や、将軍の姫君をさらおうとする唐の国の海賊・吸血黒手組などの陰謀団が敵として登場すると、大がかりなからくりがつぎつぎと繰り出されるようになり、得意のけれん味とスピード感あふれるダイナミックな堀江アクションが展開されていく。初期の代表作で、テレビドラマ化もされた。
白馬童子 南村喬 8頁+別冊
赤胴鈴之助 武内つなよし 15頁
主人公の金野鈴之助は師範代の横車押之助に連れられ、江戸の名門・千葉周作の道場に入門した。周作に厳しい修行をつけられ、昇段試合で竜巻雷之進を破るが、雷之進は破門させられ、鈴之助のライバルとなる。鈴之助は槍の宝蔵院流の岳林坊と野試合をしているのを周作に見つかり、心の修行を命じられる。そんな鈴之助を陰ながら見守る母親のお鈴と少女のさゆりだった。その後、鈴之助は真空切りを考案し、悪と戦う。本作はラジオドラマ化、映画化され、一大ブームとなる。
新連載 スーパーヒューリー 伊東章夫 16頁
怪傑 鷹の羽 矢野ひろし 16頁
5郎10郎 下山辰平 16頁
お笑い 一心太助 福田三郎 16頁
スーパーマン 吉田竜夫 16頁
5郎10郎 下山長平 16頁
漫画寄席 33頁
時代小説 あばれ剣法 え・石原豪人 14頁
野球おやじ 福田三郎
かみなり族 藤山のぼる
少年よ大志をいだけ 板井れんたろう
つもりどろ 古沢日出夫
ゆかいまんが5作品
新連載 犯人はあいつだ! 山口よしひろ 16頁
月影剣士 植木金矢 16頁