







別冊付録 りぼんカラーシリーズNo.40 お母さん見ていて 関谷ひさし
・虹にねがいを
・5年ひばり組
・魔法使いサリー
・四人姉妹
牧美也子
巴里夫
横山光輝
上田としこ
・涙の友情
・天使の花
・まりっぺ花嫁さん
田中美智子
川本コオ
水沢まり子
次号ふろく予告ページ 髙橋真琴のイラスト入り手提げバックと松本零士によるりぼんカラーシリーズNo.41「まき毛のロン」を中心にして、指輪、トランプ、ブロマイド、レターセットなど当時の人気アイテムが揃った10大ふろく。

『りぼん』1966年(昭和41年)8月号 集英社発行
▪️スタイル画の少女が着ている洋服が当たる懸賞
牧美也子のカラー巻頭漫画「虹にねがいを」において、著者がデザインした洋服を実際に製作して読者にプレゼントする懸賞企画が実施された。著者の持つスタイル画のセンスを誌面から立体化させた企画であり、当時の少女読者から高い反響を得た。
▪️巻頭漫画の転換期
1950年代後半(昭和30年代中盤)から長く『りぼん』の巻頭漫画を担ってきたのは牧美也子とわたなべまさこであった。本号は、その巻頭の執筆陣が水野英子や北島洋子へと移行していく時期にあたり、少女漫画誌における作風や人気の変遷を示すことを予感させる一冊となった。
▪️異例の連載開始後タイトル変更漫画
横山光輝が『りぼん』で連載した「魔法使いサニー」を紹介。本作は連載開始直後にアニメ化が決定し、それに伴い「魔法使いサリー」へとタイトルが変更される。両タイトルの表紙絵を紹介する。

少女漫画のスタイル画と洋服プレゼント懸賞
少女漫画には本編のストーリーとは関連しない主人公の立ち姿が、ページの右や左端に縦ぶち抜きで描かれる時代があった。これはスタイル画と称された。牧美也子は作品の人気度、彩色の美しさ、スタイル画のうまさにおいて抜群のセンスを持った作家である。この展開がさらに発展し、スタイル画に描かれた洋服を一着作ってプレゼントする企画が始まり、読者夢の懸賞品となった。本誌では、2ページ見開きで掲載された。
9月号から始まる水野英子「ハニーハニーのすてきな冒険」の予告と『別冊りぼん』の付録「マスコットコミックス」

時代の作品転換期、それを担った水野英子と作品
それまで『りぼん』の巻頭を飾っていたのは、牧美也子とわたなべまさこによる、シリアスなストーリー性に富んだ作品であった。次いで、今村洋子と巴里夫が描くユーモア作品が掲載された。時代が1970年代へと向かうなか、同誌はそれまでのいずれとも異なる「ポップでストーリー性に富んだ作品」によって大きな転換を図る。その先駆けとなった水野英子の『ハニーハニーの冒険』は見事な大成功を収め、その変革のバトンは北島洋子の『スイート・ラーラ』へと受け継がれた。
ふたつの『マスコットコミックス』
1970年、『りぼん』は同誌に掲載された作品を単行本化した『マスコットコミックス』の刊行を開始した。最初のタイトルは、井出ちかえの「ビバ!バレーボール」であった。
だが、その創刊以前の1968年『りぼんお正月増刊号』から、『りぼん増刊号』や『別冊りぼん』の付録として、『マスコットコミックス』と冠した全8冊の別冊付録(最終巻は新作のため、実質的な総集編は7冊)が存在した。これは『りぼん』の看板漫画家による1年強に及ぶ連載作品を、A5判・200ページ前後のボリュームで別冊付録にするという、ファン感涙の企画であった。
ここでは、その中の1作である『ハニーハニーのすてきな冒険』の、『マスコットコミックス』前後編の概要を紹介する。


上段中央は前編の表紙
左は水野英子の作品に込めた思い
下は後編の扉絵
下段右は前編裏表紙内側・後編予告
中央は後編の表紙
左は後編の表紙裏・全編のあらすじ
注:スマートフォンは上下、右から左の順に表示されます




長い間『りぼん』の巻頭漫画に続く作品は、『少女』から移行した今村洋子による明朗漫画「チャコちゃんの日記」であった。その位置を引き継いだのが本作、1965年(昭和40年)7月号から連載を開始した巴里夫の「5年ひばり組」である。
田中美智子は、1950年代末から1960年代にかけて活動した少女漫画家である。特に「わかば書房」や「若木書房」が刊行した貸本漫画において中核を担い、単独名義で100作以上、アンソロジーを含めると300作を超える膨大な作品群を発表したと推定されている。1965年には『りぼん』において、「母はただひとり」、「美知子」を連続して連載。その後も『りぼん』を中心に数多くの読切作品を執筆した。その作風は、限られたページ制約の中で少女の繊細な心理変容や叙情性を情感豊かに描き出す点にあり、確かな演出手腕は高く評価されていた。戦後少女漫画史における圧倒的な多作ぶりと表現水準の高さにもかかわらず、現代の漫画史研究や一般的言説においてその功績に見合う正当な評価や知名度を獲得しているとは言い難い漫画家の一人と言える。
【資料に関する注記および謝辞】
『りぼん』1966年(昭和41年)8月号 集英社発行 価格190円 全348頁(裏表紙2頁除く)
※本ページに掲載している画像および作品情報は、運営者が所蔵する当時の現物雑誌より引用・複写したものです。
※掲載作品の著作権は、各著作者および発行元である株式会社集英社に帰属します。
本誌には、牧美也子、巴里夫、上田としこ、横山光輝、田中美智子、川本コオ、水沢まり子、関谷ひさし(※掲載順/敬称略)の、日本の漫画史に不滅の足跡を遺された巨匠たちの気鋭の作品が多数掲載されています。
戦後日本の児童文化・漫画文化の礎を築き、今なお色褪せない感動を私たちに与え続けてくださる偉大な漫画家の方々と、当時の熱量をそのままに素晴らしい雑誌を世に送り出された出版元に、深く敬意と感謝の意を表します。
各漫画家のプロフィールは、当方が所蔵する当時の雑誌情報、および株式会社小学館発行『現代漫画博物館1945-2005』を参考資料にして、独自に内容を再構成して掲載しています。

























