『少年ブック』1967年(昭和42年)1月号

少年ブック2月号15大ふろく 
望月三起也の描く連載まんが 「ケネディ騎士団」 の空中戦セット ”ペガサス機がとぶ ‼︎ くるりと反転、無人標的機めがけて体あたり ‼︎ 「少年ブック」でなければできないけっさくふろく ‼︎ さあ、きみの手で、壮烈な空中戦を楽しもう ‼︎
2月号もふろくの数で猛攻勢。編集部の意気込みの凄さ(さあどうだ)が現れたキャッチコピー。
山積みになった月刊の漫画雑誌。懐かしい「冒険王」「少年ブック」などの誌名が表紙に踊る。どれもかなり分厚い。付録を挟み込んでいるためである。
漫画雑誌の付録の始まりは大正期の「少年倶楽部」に付いた戦艦三笠の組み立て模型とされる。付録は戦前の子どもたちを熱狂させたが、戦争でその流れは中断する。
戦後まもなく復刊した漫画雑誌は50年代に付録付きとなり、新たな創刊もあって競争が激化した。付録はどんどん豪華になり、国鉄の雑誌輸送規定(重量)に抵触するほどまでに過熱した。
勢いは70年代まで続いた。写真はそのまっただ中の1968(昭和43)年に徳島市内の書店で撮影されたもの。発売日には、積み上げられた雑誌の山が見る見る低くなっていったという。
しかし漫画雑誌の週刊化によって、付録よりも連載漫画の成り行きに子どもたちの興味が移行。付録主体の雑誌は次々と廃刊に追い込まれた。

物量作戦で圧倒!ライバル誌を凌駕する「30大ふろく」の衝撃

1967年1月号、それは『少年ブック』と『少年画報』がふろくの数を激しく競い合った時代の象徴的な一冊である。手塚治虫の『マグマ大使』を擁し、18大ふろくで攻める『少年画報』。対する『少年ブック』は、同じく手塚の『フライング・ベン』を主軸に、なんと「30大ふろく」という驚異の数字で対抗した。

中には思わず苦笑いしてしまうような愛嬌のあるアイテムも混じっていたが、その強引なまでのサービス精神こそが本誌の真骨頂。当時の少年たちは、ふろくの山に一喜一憂しながら、次号の予告に再び胸を躍らせた。

表紙を飾るのは長嶋茂雄、大鵬、ファイティング原田。昭和のスポーツ界を彩るスターたちと、夢見る少年たちの熱気が詰まった一冊である。

6)遊星仮面トランプ
10)レッドシャーク号宇宙探検万年カレンダー
11)マグネットコング
12)おどるタンタン
13)お年玉びっくり袋

14)新春ビックファイト
15)ほえるライオン
16)ミステリーリング
17)マジックサークル
18)手品トランプ
19)細菌テストぺーパー
20)消えるコイン
21)手品ハット
22)マジックペーパー
23)タイガーハント
フォーミュラーカー競走セット
1)グランプリ・マッハ号
2)チャンピオン・エース号

3)スターティングマシン
4)スカイジャンプ台
5)ワールドカー・コレクション
7)ON年賀状
8)スカイヤーズ5年賀状
大別冊
24)遊星仮面
25)海の王子タンタン
26)ジャングルプリンス
4大けっさくゲーム
27)せいぞろい怪獣すごろく
28)フライング・ベンゲーム
29)ケネディ騎士団ゲーム
30)奇想天外福笑い
雪の谷間にぶきみな笑いをひびかせるダーク・グレイ。ベンとタダシをどうする気なのか ⁉︎ まて、2月号を‼︎
フライングベン 作:手塚治虫4色2頁+29頁 
テレビ化決定の超大作まんが ‼︎ 銃弾にたおれたタダシくんのためにもうぜんと悪にたちむかうベン!まけるなベン!
これまでのお話・・・ベン・ウル・ブチは超能力をもったウルトラ犬。悪に走ったウルを追って、飼い主のタダシとベンはヨーロッパまでとんだ。タダシはそこで、何者かにうたれてしまう・・・・。
ジロー少年がほら穴につくったひみつ基地に、あやしい「チンタラ教」を布教しようとする神様トリオが住みついた!「チンタラ神ちゃん」はバナナの皮が大好物の神ちゃんと、両極端な性格の福の神とビンボー神の3人が個性を爆発させて大暴走するナンセンスギャグまんがです。
新連載 チンタラ神ちゃん 作:藤子不二雄 15頁 
ジロー少年とチンタラ神ちゃん、びんぼう神、フクの神が活躍するユカイまんが。
ひとりの(藤子不二雄)いま、ぼくのあたまのなかには、チンタラ神ちゃんのいろんな神通力のすがたがいっぱいうかんでいます。すごくゆかいなまんがになりそうです。ちからいっぱいがんばります。もうひとりの(藤子不二雄)案をかんがえながら、まんがをかきながら、ひとりでに、にこにこしてしまいます。チンタラ神ちゃんが、日本中の少年となかよしになるのがたのしみなんです ‼︎
次郎に「野球がやりたければ、こい」という、おじいさんは、何者だろうか?次号をおたのしみに ‼︎
新連載 がんばれ少年ジャイアンツ 作:ちばてつや 4色1頁+23頁 
前作 「少年ジャイアンツ」 に続くちばてつやの連載漫画
野球も勉強も、ほかの人にはまけないぞ ‼︎ 男の子の夢と希望が爆発するちばてつや先生の傑作 ‼︎
新連載 がんばりまショー 作:赤塚不二夫 22頁
友情 ‼︎ 努力 ‼︎ 勝利 ‼︎ の人モジャモジャおじちゃんとはこんな人だ‼︎
夢野くんのピンチに、とつじょ空からあらわれた犬にのった少年 ‼︎ はたして正義か悪か⁉︎
新連載 1・2作戦 作:貝塚ひろし 4色1頁+28頁
マッハGoGoGo 作:吉田竜夫 竜の子プロダクション 4色1頁+23頁
あらすじ・・・剛たちが練習しているサーキットに、とつぜん、マレンゴ号があらわれた、役員の緑川と黒沼がはねとばされた。マレンゴ号とは、五年前のデビル峠レースで、谷へおちて死んだ、山中技師の愛用者である。山中技師は、スリーローズたちにつきおとされたのだが、緑川と黒沼がそっと命令したらしい・・・。山中技師の息子・四郎はマレンゴ号つくりなおし、殺された父の復讐をしはじめた。そして、きょうはデビル峠トライアルレース、四郎は妹のユリにマレンゴ号を操縦させて出場・・・。
奇僧天外 作:森田拳次 15頁
ゴースト・スイスは全めつした。しかし、ゴーストは世界中にいる ‼︎ 次号のスカイヤーズ5の活やくを待とう‼︎
スカイヤーズ5 作:川崎のぼる 28頁
前号まで・・・レーザートロンの発明者、田村博士をゴーストにうばわれたS5号は、雪のアルプスを追跡していた。しかし、エス5号の前には、強敵No.333があられた。S5号はNo.333をにがさぬため手錠でふたりの腕をつないでしまった。No.333の拳銃も、タマがなくなり、どちらかがたすかるためには、腕を切断しなければならなくなった。ふたりは、うらみっこなしに、金貨のウラか表かで、カケをすることになった。
嵐にあった源たちは、敵地へ流れついた。だが、そこには、早くも敵の見張りがまちかまえていた ‼︎
ケネディ騎士団 作:望月三起也 28頁
「死へのパスポート」をわたされた源たちは、どんな任むにつくのだろうか ⁉︎地ごくのようなタイガー島のくんれんにみごとたえぬいた源たち。かれらをまっていたのは死へのパスポートだった・・・
はるか宇宙から地球へやってきた怪獣の正体は?そして、ふしぎな病気の原因はなんだろうか?
宇宙船レッドシャーク 作:横山光輝 宇宙からの帰還者 4色1頁+29頁
とつぜん、くるいだした司令官の奇怪な行動。そのなぞは、いったいどこにあるのだろうか・・・?
前号まで・・・遠い宇宙からノア3号は、はるばると地球へかえってきた。しかし、着陸と同時に火災をおこし、生存者はぜんめつしてしまったらしい。宇宙空軍の地上班は、ひっしのそうさつづけるが、かれらが発見したものは、ノア3号で地球へはこばれてきた、パルタゴ星の怪獣だった。ただちに、拳銃弾がぶちこまれ、怪獣は死んだ。ところが、ここにふしぎなことがおこった。怪獣の長いしたにまきつかれた司令官のからだに、ふしぎなはんてんがではじめたのだ。そして、とつぜん、司令官がくるってしまった・・・ ⁉︎
今も残る作品作りの根幹をなすスローガン「友情・努力・勝利」は『少年ブック』に始まり『少年ジャンプ』に繋がれた
『少年ブック』編集長の長野規が、対象読者であった小学4・5年生に対してアンケートを採った結果、「一番心あたたまる言葉」「一番大切に思う言葉」「一番嬉しい言葉」というそれぞれの言葉として「友情・努力・勝利」が来た。以降、これを『少年ブック』のスローガンとしたとされている。
少年ジャイアンツ新聞
日本一の新春座談会 レッツ・ゴー1967年
引用:徳島新聞デジタル版記事 2022年12月7日
引用:チンタラ神ちゃん概要文 公式藤子・F・不二夫大全集