1946年(昭和21年)11月創刊の『少年』最終号 。二大ロボット漫画「鉄腕アトム」「鉄人28号」のほか多くの人気作品を生み出した少年月刊誌のトップランナーであったが、経営方針の変更により突然の休刊となった。
週刊漫画雑誌に対抗すべく、連載作品、読切作品の増頁を諮った本号の別冊付録はB5版50頁2冊、巻末読切は80頁の大型作品である。
グランプリ野郎
ザ・シャドウマン
地獄くん
ワイルド・ヒック
ストップ!にいちゃん
わんぱく探偵団
横山光輝
さいとうたかお
ムロタニ・ツネ象
篠田ひでお
関谷ひさし
大野ゆたか
鉄腕アトム
大マシン
明治くんのボクシング
光速エスパー
鉄砲弥太
手塚治虫
泉ゆき雄
吉田ゆたか
あさのりじ
影丸譲也
別冊付録 ひとり狼 佐藤まさあき 50頁
自分はドロ沼にはまりながらも、他人を悪の世界から救ってやらなければ気がすまない男・・・それが影男だ‼︎
別冊付録 地下鉄サム物語 永島慎二 50頁
星が凍るような冬の夜、できたマンガ。きっと、そこからふってきた星のしずくかもしれない・・・。
グランプリ野郎 横山光輝
『少年』で11年半にわたって連載された「鉄人28号」の連載を終えた作者が、同誌に1968年1月号からスタートさせた本格レーサーマンガ。全く新しい分野に挑戦した意欲作であった。
事故死した天才レーサーを父に持つ青年・若林真一が父のようなレーサーをめざしてレーシングチームに入門。ライバルたちと競いながら世界で戦うレーサーに成長していく。当時ブームになっていた劇画の影響を受けたリアルな表現を取り入れながらも、独自のエンタテインメントを目指した作品。『少年』の休刊により69年3月号で中断。掲載誌を『少年ブック』に移して新たに連載された作品も、同誌の『週刊少年ジャンプ』への統合を機に完結することなく終了した。
グランプリ野郎 『少年』版最終回39頁 横山光輝
ファン諸君、ながいあいだご声援ありがとう!そして横山光輝先生ありがとう。
グランプリ野郎 『少年ブック』版新連載1968年(昭和43年)4月号 横山光輝 31頁
グランプリ野郎 『少年ブック』版最終回1969年(昭和44年)4月号 横山光輝 29頁
ザ・シャドウマン さいとうたかを 43頁
ながいあいだご愛読、ありがとうございました。”ザ・シャドウマン”は、ここで第一部が終わりです。しかし、構想も新たにぜひもう一度シャドウマンに読者の前にすがたをあらわしてもらうつもりです。そのときは、どうぞいっそうのご愛読を、おねがいいたします。よろしくご声援くださいね!それじゃあまたお目にかかる日まで!さいとうたかを
地獄くん ムロタニ・ツネ象 20頁
おわび・・・今月号かぎりで、「少年」休刊のため、「地獄くん」は話のとちゅうですが、これでおわらせていただきます。ムロタニ先生はじめ、ファンのみなさんにおわびするとともに、ご了承いただきたいと思います。ご愛読ありがとうございました。「少年」編集部
ワイルド・ヒック 篠田ひでお 15頁
ヒックとガバワニのまきおこすお笑いの旋風も、これでおわりです。いつも笑いをわすれないでね‼︎
ストップ!にいちゃん 関谷ひさし 24頁
みなさん、ながいあいだのご愛読ありがとうございました。
わんぱく探偵団 大野ゆたか 原作:江戸川乱歩 20頁
「わんぱく探偵団」の、つぎのお話は雑誌『ぼくら』にのることになりました。ぜひ読んでね‼︎
鉄腕アトム 手塚治虫 21頁
ながいあいだ『少年』のアトムを読んでくださってありがとう。18年ものあいだアトムたちはいっしょうけんめい活躍してきました。それだけに、『少年』とおわかれするのが、とてもつらいといっています。どうかいつまでも『少年』のアトムをおぼえていてください。では、またおめにかかりましょう。さようなら。
大マシン 泉ゆき雄 27頁
ご愛読ありがとうございました。大マシンは諸君の心にながく残るでしょう。さようなら・・・。
明治くんのなんでも100年 ボクシング 吉田ゆたか 6頁
1年間ご愛読いただいた「明治くん」も、カッコいいボクシングでラスト・ラウンド!吉田せんせいありがとう‼︎
光速エスパー あさのりじ 17頁
光一くんの意外な作戦で、さすがのギロン星人も、恐ろしいキリとともに消え去ったのだ!
鉄砲弥太 影丸譲也 80頁
影丸譲也劇場 第③話「鉄砲弥太」 鉄砲は人を殺す道具ではない!技で源次にうち勝った鉄砲弥太うお、いまこそ、りっぱなマタギとなったのだ。