漫画王 1969年(昭和34年)3月号 1952年2月号から連載を開始した手塚治虫「ぼくのそんごくう」が7年を超える連載の最終回をむかえる。1956年貸本漫画「嵐をこえて」でデビューした赤塚不二夫が商業誌で活躍する転機となった作品「ナマちゃん」連載中。ムロタニ・ツネ象「わんぱくター坊」は『漫画王』を代表するユーモアまんがである。ストーリーまんがの代表作に「地獄くん」があり、『少年サンデー』で掲載されたのち『中一時代』を経て『少年』での連載を開始したが1963年3月号の休刊により未完に終わった。
まんが
Xけんじ
つぶて小僧
わんぱくター坊
ぼくのそんごくう
つばなり右近
ぶんぶんブンちゃん
バットくん
武内つなよし
大野きよし
ムロタニ・ツネ象
手塚治虫
植木金矢
わちさんぺい
板井れんたろう
ナマちゃん
ドンチャカ兄弟
べんけいくん
ばくだんタンク郎
白虎頭巾
カチグリくん
かわうそサブくん
赤塚不二夫
きくち三夫
園山俊二
石川球太
松碕光
大泉映児
つのだじろう
漫画王4月号予告
いざこの槍うけてみよ‼︎ 伊東幾久造
日本一 横綱若乃花の土俵入り
Xけんじ 武内つなよし 8頁(4色4+4)
凸凹忠臣蔵 つぶて小僧 大野きよし 14頁(4色1+2色7+6)
大野きよし・・・1915年に生まれる。戦前より、大阪の出版社から単行本を描き下ろし、戦後、メンコの絵描きを経て、「熱砂の果」などの赤本漫画を多数執筆し、自宅で勉強会を開くなど多くの若い漫画家に慕われる。木川かえる、泉ゆき雄は門下生。その後『少年クラブ』『日の丸』など少年誌に「くろしおの王者」「少年さるとび佐助」などを発表。代表作に「鉄仮面」などがある。現代漫画博物館
わんぱくター坊 ムロタニ・ツネ象 16頁(4色4+12)
ぼくのそんごくう 最終回 手塚治虫 7頁(4色3+4)
超能力を持つ石猿の孫悟空が、三蔵法師とともに、魔物を退治しながらインドへの冒険の旅をする、手塚版「西遊記」。
2000年もの昔、中国の奥地にある華果山(かかざん)の山頂の石から、1ぴきの黄金色をしたサルが生まれました。このサルは、かしこく勇敢で、やがて仙人の弟子となって魔法をおぼえました。しかし彼は、天界で大あばれをしたため、おシャカ様に岩牢へとじこめられてしまいました。それから五百年のち、唐の国から、王の命令で貴重なお経をもらいに天竺(インド)へ行く偉いお坊さん・三蔵がその岩牢の前をとおりかかりました。三蔵に助けられたサルは孫悟空と名づけられ、三蔵の供をしてインドへ行くことになります。途中、悟空は豚の顔をした妖怪・猪八戒や、河童の妖怪・沙悟浄と戦い、彼らも三蔵の家来にします。三蔵と魔法を使う3人の家来は、奇妙で驚異的な旅をつづけることになります。TEZUKA OSAMU OFFICIAL
つばなり右近 植木金矢 8頁(4色4+4)
ぶんぶんブンちゃん わちさんぺい 8頁
バットくん 板井れんたろう 18頁(4色1+17)
ナマちゃん 赤塚不二夫 6頁
ナマちゃん 赤塚不二夫『冒険王』1959年(昭和34年)3月号掲載 連載期間 1958年12月号ー1961年3月号 当時すでに人気漫画家だった石森章太郎をアシストすることも多かった赤塚不二夫。『漫画王』からピンチヒッターでの依頼を受けて描いたのが「ナマちゃん」であった。少年の母親、友達との関わりや家庭を面白く描いた作品が読者の支持を得て連載が決定し、赤塚不二夫の人気連載漫画1作目となった。「ナマちゃん」の命名は石森章太郎によると言われている。
ナマちゃんは野球が得意でアイスクリームが大好きな少年。なんといってもなまいきが第一の信条の男の子で、ケンカ好きではないけれど、やるからには勝つ!という負けん気も発揮する少年。ママは口が達者で、なまいき盛りのナマちゃんにいつも手を焼くやさしいママ。それでも、世界で一番仲がいい親子。料理は得意だけれど、ネズミは大の苦手。
紹介する1959年3月号は映画「トキワ荘の青春」の中で映し出された。赤塚不二夫が編集室で刷りあがったばかりの『漫画王』を手渡されインクの香りを嗅ぐ・・・「ナマちゃん」見開き2頁に切り替わるシーンである。
べんけいくん 園山俊二内つなよし 13頁
ドンチャカ兄弟 武きくと三夫 18頁(4色1+17)
ばくだんタンク郎 新連載 石川球太 9頁
白虎頭巾 最終回 松碕光 8頁
カチグリくん 大泉映児 8頁
かわうそサブくん つのだじろう 2頁