『少 年』1963年(昭和38年)8月号

黄金期を築いた「3大ヒーロー」が集結! 
月刊誌『少年』は、自律思考を持つ「鉄腕アトム」と、リモコン操縦の「鉄人28号」という対照的な2大ロボット漫画で一世を風靡した。しかし、それらに並ぶ絶大な支持を得たのが、藤子不二雄によるスーパーヒーロー作品『シルバークロス』である。 
悪の組織「QQQ(スリーキュー)団」に父を殺された少年・黒須健二が、秘密組織「十字警察」の戦士として成長する物語。
本号掲載の『シルバークロス』の最終回を紹介。さらに、小学館クリエイティブから発行された「新編集版」より連載開始回と、本号掲載の『鉄人28号』屈指の人気エピソード「ブラック博士の巻」クライマックスなどの詳細を紹介する。

夏休みは『少年』でたのしもう!
11大ふろくつき『少 年』9月特大号!
①少年ゴールデンブック 潜水艦
②円盤追撃 スカイワインダー
③別冊 ストップ!にいちゃん
④別冊 鉄人28号
⑤別冊 サスケ
⑥別冊 鉄腕アトム
⑦別冊 ナガシマくん
⑧夜光ヨーヨー
⑨少年ポケット百科
⑩マジック潜水艦
⑪少年ミラクルカード

鉄人28号 横山光輝「ブラック博士の巻」クライマックスから終わりまで
 「鉄人28号」屈指の人気エピソードとして知られる「ブラック団の巻」は、「超人間ケリーの巻」に匹敵する高い読者支持を得た作品である。
本作は鉄人28号の登場シーンが極めて少なく、少年探偵・金田正太郎と大塚署長による推理と捜査を軸に、物語が緊張感あふれる展開を見せる点が大きな特徴だ。
ここでは、その「ブラック博士の巻」のクライマックスから結末に至るまでを、『少年』1963年(昭和38年)8月号掲載本誌、および小学館クリエイティブ刊カッパ・コミクス復刻版『カラー版 鉄人28号 限定版BOX』をもとに紹介する。

これまで・・・重傷を負い、何者かに追われるようにして正太郎邸へ逃げ込んできた一人の青年。彼がうわごとのように口にした「ブラック博士」「赤死館」という不可解な言葉から、事件は幕を開ける。
ブラック博士とは何者なのか。赤死館とはどこに存在するのか。なぜ青年は命を狙われ、逃げ続けなければならなかったのか。正太郎と大塚署長は、絡み合う謎の核心へと迫っていく。
やがて二人によって「赤死館」の所在を突き止められたブラック博士は、忌まわしい一族の秘密を永遠に封じるため、館に火を放つ――。

連載第1回・小学館クリエイティブ発行 カッパ・コミクス復刻版

最終回・『少年』1963年(昭和38年)8月号

シルバークロス 最終回と連載第1回
「シルバークロス」は「鉄腕アトム」と「鉄人28号」の二大ロボットまんがが絶大な人気を誇っていた『光文社』発行の月刊少年雑誌『少年』に、1960年6月号から1963年8月号まで連載された藤子不二雄 A による作品である。QQQ団の手によって警視庁に務める父を失った健二少年が、十字警察日本支部の一員”シルバークロス”となって悪の組織と戦うアクションヒーローもので、鉄人、アトムに並ぶ勢いの人気まんがとなった。「QQQ編」で始まり、読者人気に押され、「ビック・5篇」「イーグル・キング篇」「4号兵団編」4編のほか、読切「まぼろし大隊の巻」「青獅子湾の対決」「仮面の快速車」の3編が発表された。


藤子不二雄名は藤本弘と我孫子素雄の合作ペンネームである。小学5年生のときの同級生。1943年からコンビを組み、51年、「天使の玉ちゃん」(『毎日小学生新聞』)でデビュー。54年、ふたりで富山から上京し、合作名で執筆活動を続け、「オバケのQ太郎」など、数々の名作を生み出す。87年、コンビを解消し、藤本は藤子・F・不二雄として、我孫子は藤子不二雄 A として、執筆活動を開始した。

小学館クリエイティブ発行 新編集版

『少年』1963年(昭和38年)8月号