まんが
ユカをよぶ海
おハナちゃん
新連載 星のたてごと
めだかちゃん
フイチンさん
新連載 夕月の山びこ
幸ちゃんごめんね
マァ子もおいで
緑の夕日
新連載 母の名よべば
ちばてつや
赤塚不二夫
水野英子
やまねあおおに
上田としこ
東浦美津夫
丹野ゆうじ
水谷武子
辰水信太郎
細川知栄子
9頁
8頁
19頁
8頁
18頁
19頁
16頁
6頁
14頁
16頁
雑誌の華であった付録。少年雑誌がさまざまなギミックを用いた組み立て付録と別冊付録の多さを競い合う一方で、少女雑誌はグッズの魅力を競い合った。ブローチやバック、ケース類のほか人気漫画家の絵柄が入った絵葉書、便箋、封筒なども人気の付録であった。
ユカをよぶ海 ちばてつや
本作は1958年『少女クラブ』に「リカのひとみ」を発表した翌月から連載が始まった。続いて「リナ」、「1・2・3と4・5ロク」を発表した後に『少女クラブ』休刊後は、後継誌『少女フレンド』に発表の場を移し、「ユキの太陽」「島っ子」「アリンコの歌」「みそっかす」「ジャンボ・リコ」「テレビ天使」を連載。その期間は通算11年に及んだ。。
人は幸せに向かって生きていて、それは信ずればやがておとずれる・・・「ユカをよぶ海」は『少女クラブ』に多数の佳作を残したちばてつやの連載漫画である。当時、少女漫画の王道であった「悲しいまんが」でありながら、そこに描かれたユカは、どんな苦難にも負けず、幸せを求めて生きる少女であった。昭和30年代、それは、まだ多くの人たちが貧さの中にあった時代である。「ユカをよぶ海」に描かれたのは「人は幸せに向かって生きていて、それは信ずればやがておとずれる」というちばてつやから少女たちへのメッセージでもあった。
星のたてごと 新連載 水野英子
『少女クラブ』編集者に見出され、女性漫画家の第一人者となった水野英子。前作「銀の花びら」は緑川圭子(少女漫画家佐伯千秋)による原作付きであった。続いて発表した本作はワーグナーの「ニーベルングの指輪」にインスパイアされた水野英子によるオリジナルの長編作である。
物語は・・・人間の運命を支配する大神プレアデスには7人の娘がいた。そのひとりリンダは、金と銀の星が流れる夜に生まれた。リンダは死者の魂を死の国に導くのが務めである。人間の世界で戦死した敵国の王子ユリウスを愛してしまったリンダは、禁を犯して命を司る黄金の指輪を与えて生き返らせた。そのため、父によって神の世界から追放されたリンダは、愛するユリウスを殺さなければならない宿命を帯びる。
夕月の山びこ 新連載 東浦美津夫
1930年、兵庫県に生まれる。国鉄勤務のかたわら紙芝居を描き、大阪の同人誌「まんがマン」に参加。手塚治虫と交流し、48年、「月光の剣士」で単行本デビュー。『少女クラブ』に「キノコちゃん」「夕月の山びこ」(緑川圭子・作)などを発表。そのほかに「海の狼」などがある。
物語は・・・戦国の世。美しい夕月城は、謀反をおこした高山一族の軍勢に攻め寄られた。城主は、城の運命がこれまでと知るや、生まれて間もない二人のの子を忠臣、白菊太郎に託してあえない最後を遂げた。年は巡って・・・城を遥かに離れた静かな山里に戦いを逃れてきた城主の娘、夕月さくら姫が山の娘に身をかえて育てられていた。そんなある日、里に迎えにきた白菊太郎から、初めて自分の身の上を聞かされ、そして、松王丸という兄のいることを知らされる。さくら姫と松王丸は囚われの身となっている、母を救い出すために夕月城に向かう。
母の名よべば 新連載 細川知栄子
1936年、大阪府に生まれる。58年、『少女クラブ』に「くらないのばら」を発表しデビュー。『週刊少女フレンド』に連載した「なくなパリっ子」「東京シンデレラ」「あこがれ」とテレビ化された「アテンションプリーズ」で人気を博した。
物語は・・・少女わかなは母の手術が行われる病院へ向かうタクシーの運転手から忘れ物だと包みを渡されるが、間違いだと返す間も無くタクシーは去ってしまう。病院で包みを開け、それが大金の預金通帳と印鑑であることに驚くわかな・・・そこに不良少年の兄が現れ・・・。