なかよし

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『なかよし』1964年(昭和39年)8月号

竹本みつる、西奈貴美子、あすなひろしによる読切3作品掲載号である。なかでも、あすなひろしの「おどり子人形」は注目作品である。あすなひろしは1961年に『少女クラブ』と『少女ブック』で二誌同時デビューし、多数の作品を発表した後、2年間の休筆期間を経て、1964年の『りぼん』お正月大増刊号にて、画風を一新した「みどりの花」を発表し再デビューした。掲載作「おどり子人形」も、繊細かつ華麗な描画が印象的な佳作として記憶される一編である。また、山根赤鬼の「かのこちゃん」が本号で最終回を迎えている。本作は1956年6月号に連載を開始し、8年2か月にわたる長期連載作品であった。そのほかの連載陣には、牧美也子、赤松セツ子、望月あきら、手塚治虫といった人気漫画家が名を連ね、いずれも誌面の充実ぶりを示す好評作を発表している。
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『なかよし』1961年(昭和36年)12月号

この号は連載まんがの最終回が多く、連載作品15作中、11作が最終回である。翌月号は連載まんがの刷新と新年特大号という、一年で最も読者の購買意欲が高まる号とあって、ふろく予告ページと新連載まんが予告ページに、いつにも増して力を入れている。表紙モデルの小橋玲子はテレビドラマ「パパ起きてちょうだい」のレギュラー出演や、1968年放送の「怪奇大作戦」にSRI所員の紅一点・小川さおり役でレギュラー出演した。
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『なかよし』1966年(昭和41年)1月号

巻頭まんがは牧美也子の「花のコーラス」。牧美也子作品の魅力はカラーページの美しさにもあり、物語の運びとは別に挿入されるイラストは少女雑誌独自のものであった。新連載が2作品で、望月あきら「ジュリエッタ」、松尾美保子「ガラスのバレーシューズ」、超長期連載手塚治虫「リボンの騎士」の掲載もある。
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『なかよし』昭和40年(1965年)9月増刊号

『なかよし』昭和40年(1965年)9月増刊号 デラックス版本誌はまんが雑誌としては特異なA4サイズである。デラックス版A4『なかよし』増刊号は昭和39年から昭和42、3年にかけて7、8冊発行されたと推測される(7冊確認済)。絵物語スズラン...