「リンゴの並木道」西谷祥子

本作は、作者が本格的に創作活動を開始して最初に発表した『別冊マーガレット』掲載作「春子のみた夢」に続く、初の連載作品である。『週刊マーガレット』1965年(昭和40年)18号から短期連載され、明確なテーマと構成力のあるストーリーによって、当時の読者から高い共感を得た。その後も西谷は『週刊マーガレット』を主な発表の場とし、数多くの名作を世に送り出していくことになる。
西谷祥子(にしたに・よしこ)は1943年、高知県生まれ。1961年、『少女クラブ』に「ふたごの天使」を発表してデビューした。学園ラブコメディーや青春ものの先駆けとして、「マリイ❤︎ルウ」「レモンとサクランボ」「花びら日記」などを次々と発表する一方で、「ジェシカの世界」といったシリアスな問題作にも取り組み、幅広い作風を確立した。
転勤のパパについて山奥の町にやって来たジェーンは、友だちになったサリーといっしょに馬車で散歩に出ます。ところがリンゴの並木道で、とつぜん馬があばれだしました。そこへ、少年があらわれて、馬を静めてめてくれます。ひとみの美しいその少年にジェーンは感謝しますが、サリーはなぜか冷たい態度でした。
リンゴの並木道 作:西谷祥子 連載第1回 16頁
週刊マーガレット 1965年(昭和40年)18号 この漫画の作者西谷祥子先生は、別冊マーガレットの「春子の見た夢」で大評判をとった、すてきなおねえさまです。美しい少女ジェーンと、すてきな仲間と友情の物語‼︎
都会から転校してきたジェーンは、みんなと仲よくなりますが。散歩のときにたすけてくれた少年とは、どうしても友だちになれません。その少年は、大地主のロバートの家の使用人で、しかもロバートの妹のアンナを木からつき落として、かたわにしたというのです。ジェーンには信じられないことなのですが・・・。
リンゴの並木道 作:西谷祥子 連載第2回 16頁
週刊マーガレット 1965年(昭和40年)19号 リンゴの並木のすてきな村にやってきた、都会育ちの美少女ジェーン!あたらしい仲間のあいだに、友情の花がひらきます。
きれいなリンゴ並木のある町にやってきたジェーンは、ある少年に命をたすけられました。その少年は大地主の娘、アンナをかたわにしたので、町じゅうの人につまはじきにされているのです。ジェーンは少年となかよくなりたいと努力しますが、少年はなぜかさけようとするのです。ジェーンは腹をたてて・・・。
リンゴの並木道 作:西谷祥子 連載第3回 16頁 
週刊マーガレット 1965年(昭和40年)20号 ひとりぼっちの少年と、あたたかく、やさしい心の持主、ジェーンの美しい友情の物語。
ロバートの家に招かれたジェーンは、豪華なもてなしを受けながらも、なぜか心の底から楽しめずにいました。その帰り道、リンゴ並木で例の少年とアンナに出会い、ジェーンは少年の名がビル・ブライスだと知ります。三人で並木道を歩くあいだ、アンナはどこか沈んだ表情を見せ、ジェーンの胸にはいやな予感が広がっていきました。
その夜、思いもよらない出来事が起こります。足の治ったはずのアンナが、泣きながらロバートのもとへ駆け込んできたのです。「ビルに置き去りにされた」――その訴えに、ロバートは激しく怒り、ビルを屋敷から追い出してしまいます。しかし、ジェーンの心には、どうしても消えない疑問が残るのでした・・・。
リンゴの並木道 作:西谷祥子 連載第4回 16頁
週刊マーガレット 1965年(昭和40年)21号 ついに誤解もとけて・・・。ジェーンと星のひとみの少年にも春がきます。感動をまきおこす、すてきな物語‼︎