シリーズ19『ゴールデンリボン』棚下てるお

プロローグ

忘れさられた人・・・
ゴールデンリボン賞の候補にもなった、俳優の丸山浩三は娘を失った喪失感から立ち直れずにいた。

一つの理由・・・
亡くなった娘にそっくりな歌手、上原マユミをゴールデンリボン賞俳優に育てる生きがいを見つける。
りぼんカラーシリーズ19
ゴールデンリボン 作:棚下てるお

亡き娘に似ている演技の下手な少女歌手を女優として育て、ゴールデンリボン賞を取らせた老優の愛情。
りぼんカラーシリーズ
おおくの人にすぐれた漫画をよんでいただきたい。このねがいをこめておおくりするのが 「りぼんカラーシリーズ」です。ひとつひとつの作品がいつまでもみなさんの心のかたすみに生きつづければうれしいと思います。『りぼん』編集部

『りぼん』の別冊付録「りぼんカラーシリーズ」は愛と感動の物語をテーマに掲げて1963年から69年にかけ月例誌77冊と増刊2冊の全79冊を数えた。

名演技・・・
かつて大女優が映画で演じて評判だった役をマユミが演じることになる。

ゆるしてください・・・
自己を犠牲にしてまでもマユミを優秀な女優に育てようとする浩三に、マユミの心は動かされる。

まつばづえ・・・
交通事故で痛めた足は、マユミの演技力を引き出すために行った行動により更に悪化して・・・

朗報!・・・
マユミに東洋テレビが制作して芸術祭に出す日本で初めてのミュージカルの主役が舞い込む。

わかれのとき・・・
女優として成長したマユミ。浩三はマユミがゴールデンリボン賞に輝くよう願い、マユミの元を去る。

おき手紙・・・
浩三の置き手紙を読んで愕然とするマユミ。やがて放送されたマユミのミュージカルは大成功する。

ゴールデンリボン
ゴールデンリボン賞に輝いたマユミ。街なかのテレビでそれを見守る浩三。

Fine

めくらのお市物語 初出『漫画パンチ』1967年(昭和42年)5月号 芳文社 
嵐の夜、母親に捨てられた少女は落雷で視力を失う。やがて成長した少女はお市と名乗り、目は見えないながらも幸せに暮らしていた。だがゆきずりの侍に犯され流浪の旅がはじまる。旅先で知り合った深酒という浪人に居合切りを学ぶ。自分を犯した侍を追ってお市の旅は続く。幕末の騒然とした時代を背景に、任侠の世界に生きる男や女の世界を軽妙に、かつ深い哀切感をもって描いた時代劇。セリフはすべて手書きで、大人漫画の味わいも残しながら、劇性も豊かな物語となっている。
棚下てるお(照生)の作品・始まりと到達
古城の虜 断頭台の司令室 1954年(昭和29年)4月15日刊行 曙出版「このお話は、フランスのユーゴーの作品で、題名は「古城の虜」となっていて、(略)ひろく、よまれているものです。この物語は、1793年とうじフランスにおこった、歴史で名だかいフランス革命を、その舞台にとり、主人公の青年公子ゴーバンは革命軍のゆうもうをうたわれ・・・(著書より)」