りぼんカラーシリーズ11 この丘で泣いてくれるな 川崎のぼる 作 『少年ブック』誌上の「大平原児」、『週刊少年ジャンプ』誌上の「荒野の少年イサム」という西部劇作品で人気を博した川崎のぼる作品。テキサス州の平原に牧場を持つ一家の末娘エミリィの出生が明らかになり、エミリィを迎えに来た兄のインディアンとアーネスト一家による壮絶な銃撃シーンは川崎のぼるならではの描写である。『りぼん』では読み切り作品、短期連載作品を発表するとともに、『りぼんカラーシリーズ』に本作のほか、シリーズ25「泣かないでもういちど」シリーズ26「おお ひばり たからかに」シリーズ35「黒い天使」の全4作を発表した。
おおくの人にすぐれた漫画をよんでいただきたい。
このねがいをこめておおくりするのが「りぼんカラーシリーズ」です。
ひとつひとつの作品がいつまでもみなさんの心のかたすみに生きつづければうれしいと思います。りぼん編集部
夕映えの丘で、エミリィはひとりさびしく思うのでした。「わたしはほんとうにインディアンの子なの!?ママの子じゃないの!?もしそうだとしても肌の色がちがうだけで、どうして人間どうしがにくみあい、殺し合わなければならないのかしら?